苗田をひしゃげさせるつちへんび
どんな伝承か
語り手は、今でも大栃にはこれくらいのつちへんびがいるかもしれないという。以前、そのへんびの子とおぼしき死骸が川に流されてきたことがあり、いるのは確かだというのである。つちへんびは短くて太く、苗田をずうっと通ると、苗がくしゃっとひしゃげてしまう。つちんことも呼び、ぴんとこぴんとこと跳ねるだけで飛んでくるのだという。また蕗の葉が三日月に欠けている所には大蛇がいるといい、語り手の妹はそれを見たが、黒かったとだけ言い、どうやって逃げたかも分からぬほど慌てて飛んで逃げてきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)