ゴンジャの皮で縫ったサイフの祟り
どんな伝承か
終戦後、復員して間もない頃のことである。中国で捕虜などを殺していたので気が立っており、蛇など何とも思わなかった。桑畑でゴンジャを見つけたときも草刈り棒で殺した。次の年も、向かいの雑木の茂みから飛行機のプロペラのような音がするので行ってみると、ゴンジャのいびきだった。それも追い詰めて殺し、皮をはいで干し、蛇の皮のサイフを持つと金がもうかるというので自分で縫った。ところが翌日、二番目の息子が柿の木から落ちて腕の骨を折った。七、八年後、わけの分からぬことを言う若者が、ヘビの神さんがのりうつっているから分かる、渡せば祟りが取れると言うのでサイフを渡すと、その人は正気に戻ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)