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ゴンジャの皮で縫ったサイフの祟り

所在地奈良県宇陀郡御杖村
年代終戦後の復員直後から七、八年後の夏
登場菅谷、その次男、半ば正気を失っていた若者、語り手
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

終戦後、復員して間もない頃のことである。中国で捕虜などを殺していたので気が立っており、蛇など何とも思わなかった。桑畑でゴンジャを見つけたときも草刈り棒で殺した。次の年も、向かいの雑木の茂みから飛行機のプロペラのような音がするので行ってみると、ゴンジャのいびきだった。それも追い詰めて殺し、皮をはいで干し、蛇の皮のサイフを持つと金がもうかるというので自分で縫った。ところが翌日、二番目の息子が柿の木から落ちて腕の骨を折った。七、八年後、わけの分からぬことを言う若者が、ヘビの神さんがのりうつっているから分かる、渡せば祟りが取れると言うのでサイフを渡すと、その人は正気に戻ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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