川に投げ込む雨乞いの地蔵
どんな伝承か
元禄三年より前のことという。原本村の丸山家で井戸を掘っていると、一メートルほど掘った所から地蔵が出てきた。村で地蔵堂を建ててまつったが、水が欲しい時にはこの地蔵を女鳥羽川へ投げ込んで祈ると雨が降ったという。この雨乞いは昭和十三年頃まで行われていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第3巻 3 (中信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第3巻(三) 中信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち中信地方の巻から、伝説の章を抜き出したものである。木・石・水・塚・坂と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などに分けて、松本・塩尻・安曇野・大町・北安曇・木曽に伝わる言い伝えを短い条で並べる。抜き出しの際に多くの条から採集地の表示が落ちており、土地の名が本文に書かれない条も少なくない。