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天神坂の狐に憑かれた祭り帰りの男

所在地新潟県村上市(天神坂)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典村上市史 民俗編 下巻

どんな伝承か

日下から下山田へ越える天神坂は昔から狐が出て人がよく化かされた。村上祭りの酒に酔った村の男が、まだ明るいうちに坂へかかると、美しい女が現れ大関まで乗せてくれと自転車をつかんだ。後ろに乗れと言うのに前にちょこんと座り、男も悪い気はせず冗談を交わして走ったが、大関の手前で女は降り、跳ねるように消えた。籠の祭りのごちそうは無くなり、街道と思った所は山中の細道だった。帰った男はぼんやりして力も食も失い、巫女に天神坂の狐が憑いていると言われた。真夜中に生卵と赤飯を持って人知れず稲荷へ参るうち、狐は自然と落ちたという。

原典より

日下から下山田へ越える天神坂は昔からキツネの出るとこで、よう人がだまかさったもんだ。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村上市史 民俗編 下巻(村上市史)

『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。

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