村上氏が守った坂城の七本の槻
どんな伝承か
葛尾城を本拠に、群馬や新潟にまで勢力を及ぼした豪族村上氏は、代々ケヤキ(槻)を大事にし、坂城にあった七本の槻にはとりわけ手厚い保護を加えたという。七本の在りかは、坂城神社の境内、大宮区の木の下、坂端にある白山社の境内、立町区の吉沢家の裏手、四ッ屋区の山王さんの境内、御所沢区の修善寺(いまの満泉寺)の境内、そして北日名区の荒井である。北日名の木は樹齢七、八百年とされて今も残り、吉沢家と山王さんの木は根元だけがとどまっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。