秩父から来た小井田の聖観世音
どんな伝承か
小井田区の字井戸田にある聖観世音の像は、昔、岩見重太郎の家臣が大坂落城ののち乞食に身をやつし、秩父十一番札所の寺から持ち出して、この堂に住みついたものだという。元禄八年、小井田の女性たちは髪飾りを持ち寄って売り、その代金で石灯籠を二基奉納した。灯籠には「善女人」の文字が刻まれ、今も残っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第1巻 3 (東信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第1巻(三)東信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち東信地方の伝説と世間話を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などの伝えを、条ごとに採集地を添えて収める。双子池や白駒の池の主、望月の駒、甲賀三郎、ごまを作らない村々の禁忌、京の岩・宮下・菱野村の七不思議など、佐久・小県の土地の伝えが並ぶ。