夢で泣いた珍蔵寺の大銀杏
どんな伝承か
昔、珍蔵寺に大酒飲みの和尚がいた。金に困った和尚は、境内の大銀杏を伐って碁盤に仕立て、売ってしまおうと考えた。するとその晩、和尚の夢に美しい女が現れて泣き伏した。名を尋ねると、いちょうと名乗った。和尚は大銀杏を伐るのを思いとどまり、そのおかげで木は今も残っているのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南陽市史 民俗編
『南陽市史 民俗編』の伝説の節を抜き出したものである。山形県南陽市の白竜湖の由来と東正寺の僧の話、金沢の三坂(七両坂・泣坂・薄雲坂)、猫の宮の猫、二色根薬師、赤湯温泉の起こり、吉野の大黒岩と千人塚、珍蔵寺の鶴、三堀観音などを収める。置賜盆地の湖と温泉と山の寺にまつわる伝えが中心である。