熟れ残った柿が化けるタンタンコロリン
どんな伝承か
木はすべて古木になると精が宿るといわれる。著者の少年時代、家の裏に数本の柿の木があった。この柿の実も古くなると化けるという。化けるとタンタンコロリンとよばれる大入道になるそうだ。だから、柿の実がなったら早く取れ、と言ったものだという。柿は人家のすぐ裏に植えられ、実は熟しても取られずに残ることが多い。取り残されたその実に宿った精が、夜のうちに大入道の形をとって現れるというのである。著者はこれを仙台地方だけの話だと記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集