にらみ合った蛙石と蛇石
どんな伝承か
神俣の大平には、五町ほど離れて向かい合う蛙石と蛇石があり、昔からにらみ合っていたという。ところが蛙石は蛇石ににらみ負け、蛙石の側の村はいつしか消えてしまった。その村の跡は今も畑として残っている。蛇石の側の村人はこれを気の毒に思い、蛇石を割って川へ投げ捨てたという。そのため蛇石は今は無く、蛙石だけが元のまま残っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。