トップ > 福島県の伝承 > 田村市

わらじに戻る小石と熊野様の棒石

所在地福島県田村市滝根町広瀬(熊野様の棒石)
年代伝承(口承)
登場茂左衛門、石を持ち帰った広瀬村の百姓
出典滝根町史 第3巻 (民俗編)

どんな伝承か

昔、信心深い広瀬村の百姓の茂左衛門が熊野神社に参った帰り道、わらじに豆粒ほどの小石がはさまっていたので捨てた。ところが少し歩くと、また同じ石がはさまっている。何度捨てても戻ってくるので、茂左衛門はこれは熊野権現の思し召しだと考え、石を大切に村へ持ち帰った。一宇を建てて熊野権現を迎えると、石は数日のうちに十尺ほどまで伸びて止まったという。これが今に残る熊野様の棒石である。この熊野様は幕府の検見役の巡回の記録にも載っているが、今の堂は見る影もなく荒れているという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

滝根町史 第3巻 (民俗編)

『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。

種別から探す

成長する石熊野権現勧請

田村市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『滝根町史 第3巻 (民俗編)』の伝承