落人の奥方が届けた煙草の種
どんな伝承か
昔、小辺坂は戦場だった。そこへ一人の男が落ち延びて来ると、その後を追うように、奥方のオシンメサマが四国の宇和島から煙草の種を携えて訪ねて来た。奥方は、こういう仕事ならできるでしょうと言って男に種を手渡した。男は結局戦で命を落としたが、種は残り、ここから煙草作りが始まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。