幽体離脱による躁鬱病と幻聴
どんな伝承か
横浜市在住のY子さんの話。カトリック系短大の二年生のとき、それまで経験のなかった金縛りに連日苦しめられ、ベッドの上で体が宙返りした感覚のあと目を覚ますと左肩に黒い小人がうずくまっていることが頻繁にあった。やがて何を見ても気が滅入る鬱状態に陥り、二か月後には一転して何もかもがおかしく思える躁状態になる。躁鬱病であった。再び鬱に戻ると風景は色あせ、墨で塗ったように黒く見えた。恋人との待ち合わせに向かう電車では周囲が真っ黒に見え、駅では雑踏の音が消えて時間が静止したようであった。そこへ赤ん坊の泣き声と鐘の金属音が近づき、耳から離れなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ここまでわかった霊界の真相(つのだじろう・1993年(平成5年))
『ここまでわかった霊界の真相』は、漫画家つのだじろうが平成五年に日本文芸社から刊行した心霊の解説書である。著者自身の主護霊の出現や自宅の不可解な火災などの霊体験に始まり、死後の世界の層の構造、主護霊・因縁霊・地縛霊などの霊の種類、心霊写真と念写、霊感を強める訓練法までを説く。『ついに霊魂をとらえた』など著者の過去の活字本を再編して新しい話を加えた全七章の構成で、はじめにで漫画と活字の違いを論じる。