死者のふるさと霊場恐山
どんな伝承か
恐山は高野山、比叡山とともに日本三大霊場に数えられる「死者のふるさと」である。山の名ではあるが、本尊の地蔵堂を中心に境内へ広がる地獄・極楽の奇観や建物全般を含めてそう呼ぶ。硫黄の噴煙が上がる地獄は千二百三十六か所あるといい、極楽とはそれに面した白砂の湖辺を指す。境内には古滝の湯、冷の湯、薬師の湯、新滝の湯、花染の湯という五つの温泉が湧く。黄昏どき湯の窓から外を見ていると、会いたい死者が現れて地蔵堂へ向かうといい、声をかければ恐ろしい目に遭うという。地蔵堂奥の千本仏には、必ず会いたい故人にそっくりな顔が見つかるとされる。
原典より
高野山、比叡山とともに日本の三大霊場に数えられる、「死者のふるさと」霊場・恐山。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。