倒木と見誤った生駒山の大蛇
どんな伝承か
生駒山には古くから巨大な蛇が棲むと伝えられている。胴回りは五十センチほど、体長は十五メートル以上あり、鱗は松の皮のように硬くて這うとギシギシ音を立てるという。一九四五年(昭和二十年)の春には、生駒山麓の枚岡に住むヤンコと呼ばれる山番が、松の倒木と間違えて大蛇に腰かけてしまい、慌てて逃げ帰ったものの熱を出し十日後に死んだと伝わる。今も二、三年に一度は目撃者が出るといい、枚岡付近の鎮魂の滝へ向かう谷の入口には「この上に大蛇あり。登るべからず」という立札が枚岡警察署の名で立てられている。生駒北側の信貴山の空鉢には、この大蛇を祀った社が現存する。
原典より
生駒山には、昔から一匹匹の巨大な蛇が棲んでいるといわれている。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。