五百羅漢を刻みつづけた松雲元慶
どんな伝承か
目黒区下目黒の羅漢寺に伝わる五百羅漢は、京の仏師の家に生まれた九兵衛、のちの松雲元慶が刻んだものである。放蕩の末に身を持ちくずした彼は大坂で鉄眼道光に救われ、九州を巡る途中で石彫の羅漢群を目にして自らも彫ろうと志した。江戸へ下って浅草花川戸に住み、資金がないため出来上がった像を路傍に据えて喜捨を募りながら夜に彫り進めた。やがて鉄牛和尚の助けを得、元禄五年には五十体で開眼供養が営まれ、桂昌院や大名、商家、遊女までが寄進した。五百三十六体を彫り終えたのは四十八歳の年である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集