竹生島沖の湖底から響く読経
どんな伝承か
琵琶湖の竹生島の沖を船で通る人たちが体験したという話である。船がある決まった場所にさしかかると、湖の底からもの悲しい読経の声が聞こえ、それにまじって梵鐘の音まで響いてくるのだという。昔、信仰のために竹生島へ渡ろうとした信者たちが、三月の末に吹く季節風の比良八荒に遭って沈んだことがあり、その人々の亡霊の声ではないかと言われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。