比婆山に現れた類人猿ヒバゴン
どんな伝承か
一九七一年七月、比婆郡西城町の比婆山の山中に類人猿のようなものが現れて騒ぎとなり、その後も目撃が相次いだ。やがて足跡が見つかり、知らせを受けた庄原警察署の署員が石膏で型を取り、そばに落ちていた体毛も拾った。それまで被害も証拠もなく見回り程度だった署の動きもこれで活発になり、怪物は「ヒバゴン」の名で全国に知られた。ところが県警鑑識課と小原二郎博士らの鑑定は、体毛は人間のもの、足跡も人間に近いという結果で人々を落胆させた。ただ博士は、断定するには材料が足りないと述べている。比婆大神社の絵巻には神社を守る類人猿めいた怪物が描かれているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。