青山で見た二つの人魂
どんな伝承か
小学三年生ぐらいのとき、青山の電車通りへ買い物に行く女中について、夜八時ごろ二人で出かけた。右に曲がって左に曲がる角の家のおじいさんが大病で死ぬころだったが、その家から五〇メートルほど手前に来たとき、二階の窓から光の玉がスーッと出て、続けてもう一つ出た。女中は悲鳴を上げ、私を置いて逃げ帰った。絵にあるように尾は引かず横に長く、淡黄色で二〇センチほど、前の家の庭の檜のすき間を通って東へ飛んで行った。そのおじいさんは翌日の朝方に亡くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。