トップ > 東京都の伝承 > 港区

黄八丈の娘を横浜まで乗せた車

所在地東京都港区(青山墓地)
年代不明(池田彌三郎の本)
登場黄八丈姿の娘、池田彌三郎、運転手、話を書き留めた慶大教授
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

タクシーがどこでも拾える時代になると、幽霊もこの便利な乗り物を使うようになった。池田彌三郎の本に、ある運転手から直に聞いたという話が載る。青山墓地で黄八丈を着た娘を乗せ、横浜まで走った。着いた娘は持ち合わせがないから待ってくれと言い、自宅に入ったきり出てこない。案内を請うと、その娘は数日前に亡くなり、ちょうどその日に青山墓地へ骨を納めたばかりで、生前の姿かたちも年格好もそっくりだったという。走行中の観察も記されている。ふと思い立って鏡を覗くと娘は映らないのに、十字路で速度を落として左右を見るふりをし、横目で客席を窺うと確かに座っている。正面を向いて鏡を探ると、やはりいない。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

種別から探す

タクシー幽霊青山墓地娘バックミラー

港区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本怪談集 幽霊篇』の伝承