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一日橋で鬼の面をかぶった女客

所在地沖縄県那覇市(一日橋)
年代明治期・秋雨の宵
登場人力車夫
出典沖縄怪談集 逆立ち幽霊

どんな伝承か

秋雨の降る宵、一日橋の上で悲鳴が上がり、人力車夫が車をひっくり返して気絶した。集まった人々が水をかけて正気づかせると、車夫は那覇から乗せた女客を幽霊と思い込み、後ろで異様な音がして振り返ると鬼の顔になっていたので腰を抜かしたのだと語った。実は女客が、買った鬼の面を試しにかぶっただけだったと分かり、人々は大笑いした。

原典より

すると大の男の人力車夫が、車をひっくり返して、気絶していた。—— 沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲)

『沖縄怪談集 逆立ち幽霊』は、石垣島で育った詩人の伊波南哲が、新聞や雑誌に書いた話と書きおろしを合わせ、沖縄の怪談を物語風に綴った怪談集である。那覇の辻遊廓や一日橋、首里、石垣島・竹富島などを舞台に、遊女や捨てられた女の幽霊、遺念火、キジムナー、お化け封じの術を描き、戦後のタクシー幽霊の噂や東京で起きた位牌の嫁入りの話も取り上げる。題を付けた二十二話のあとに「怪談断片集」を置き、少年時代を語る「果たして幽霊はいるのか」で結ぶ。

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