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公卿に化けて問屋に泊まった狢

所在地宮城県気仙沼市松崎片浜
年代約150〜160年前
登場巡検を名乗る公卿一行、小松文雄、畠山家、報告者
出典宮城県史 民俗編

どんな伝承か

今から百五、六十年ほど昔、本吉郡松岩村に、公卿を名乗る一行が多くの供と警固を従え、地方巡検と称して回ってきた。一行は片浜下の海産物問屋畠山方に泊まったが、公卿は生臭物を好み、漁期の鰹を家人が驚くほど貪り食った。七日ほど滞在する間、一度も入浴せず、犬をひどく嫌って外出を控え、たまに出ると犬が集まって異様に吠えた。出立の際も犬を避けて舟を仕立てたが、気仙の有住まで来たところで群犬に襲われて咬み殺され、狢の正体をあらわしたという。別伝では、家人が怪しんで風呂に入れ、節穴から覗くと大きな獣が湯桶の縁に立っており、鉄砲で仕留めると翌朝の日に照らされて大狢に還ったと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))

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