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天狗に飛空の術を授かった理八

所在地宮城県伊具郡丸森町(騎ヶ峰)
年代伝承(口承)
登場理八、高木与惣兵衛、立石屋敷の倅・天狗に術を授かった者、剣術道場の師
出典怪談の世界

どんな伝承か

宮城県伊具郡丸森の立石屋敷の倅理八は武芸好きで、奉公先の館矢間村の小田家から夜ごと高木与惣兵衛の道場へ通い、三年で道場一の腕前になったが免許はもらえなかった。理八は道場をやめ、騎ヶ峰の中腹にある天狗の宮へ毎日通って剣を工夫した。山道では山伏が吠えかかり、女が手招きし、生首が笑いながら飛んでくるなどの怪異が続いたが、理八は耐え抜いた。百七日目の夜更け、天狗が現れて理八を谷底へ投げ、また宮の前へ投げ返し、理八は空を飛ぶ術を身につけた。村で道場を開いた理八は湖や川の上も歩き、藩主の御前試合に勝ち抜いて飛剣の名を与えられたという。

原典より

そのとき、いきなり天狗が現れて、理八の襟首をつかみ、谷底に投げつけた。—— 怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年))

『怪談の世界』は、山田野理夫が昭和五十三年に著した怪談の研究随筆である。遠野での佐々木喜善と柳田国男の出会いから説き起こし、家・山・木・石・道・水・火に現れる妖怪、憑き物、鬼と天狗、生霊・死霊・幽霊の話を、著者の聞き書きや各地の民俗資料、古典・芝居から集め、沖縄の話で結ぶ。章立ては江馬務と柳田国男の妖怪分類を参考にしたもので、民俗学の資料と文学作品の両面から怪談をとらえようとしている。

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