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馬を落とす異国人の墓と皆竜寺

所在地山形県山形市(皆竜寺)
年代近世〜近代
登場不明
出典東北怪談の旅

どんな伝承か

寛永年間、羽州南村山郡柏倉門伝村に異国人が住みついた。村びとは気味悪がったが、供の日本人によれば、その人はキリシタンの宣教師で、遠い国からありがたい教えを説きに来たのだという。異国人は村境を流れる須川の橋のたもとに立って説法したが、やがて水が合わぬといって亡くなり、村に葬られた。ある日、若者が墓のそばを馬で通ると足を引かれる心地がして落馬した。同じことが幾度も続き、あの墓のそばは馬で通るなという評判が立つ。元禄十一年になっても落馬がやまぬので、名主は村内の荒屋敷にあった皆竜寺を墓の上に建てた。以後、落馬はなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年))

『東北怪談の旅』は、山田野理夫が昭和四十九年に編んだ東北地方の怪談集である。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県に伝わる妖怪や幽霊の話、飢饉と間引にまつわる話、江戸時代の奇談などを、一番から一六三番までの短い話として収める。各話の末尾に県名を記し、恐山や飢饉の記録にふれて東北の怪談と怨念を結びつけるまえがきと、怪談観や霊能者をめぐる回想を記したあとがきを付す。

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