波から次々打ち上がる十七人
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どんな伝承か
三陸沿岸での話である。昭和のはじめの初冬、加美郡の手島周二郎という男がぶらぶらとやって来た。周二郎の先祖は農民に金を貸し付けて農地を取り上げたといわれ、そのおかげで周二郎は遊び暮らすことができた。その周二郎が陸前高田の旅籠に逗留した。昨日まで晴天だったのに、その晩から大雨となり、風が出て戸障子ががたがたと鳴った。表に出られず旅籠の窓から海のほうを見ていると、波は高く、打ち寄せる波からぴょんと一人の人間が打ちあげられた。また波が寄せるとぴょんと人間が飛び出す。こうして十七人が波から飛び出したという。その後のことは分からない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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陸前高田市の伝承
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