大刈峠の道ばたに立つ若い女
どんな伝承か
大刈峠の幽霊騒ぎでは、定期便のトラックの運転手も証言している。彼が見たのも、タクシーの運転手が若い女を乗せたのと同じ場所だった。たしかに若い女が道路のわきに立っていたが、どんな服装だったかを確かめるゆとりなどまるでなかったという。峠は萩市から北へ四十分ほど、カーブの続く運転の難所で、女の出る所は一月に若い女性の遺体が見つかった現場だった。
原典より
私が見たのもおなじところです。たしかに若い女が道路わきに立っていました。—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))
『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。