七合目のバックミラーに浮かぶ白い影
どんな伝承か
萩市のあるドライバーは、大刈峠の七合目あたりを走っていたとき、バックミラーに急に白いものが浮かんだと証言した。出たと思ったきり、あとは無我夢中で峠を越えたといい、いまもそのときを思い出すと寒気がすると語っている。こうした証言が重なって記者は現地を訪れ、噂は峠をはさむ町々へ広がって、夜の峠越えの客を断るタクシーまで現れた。
原典より
峠の七合目あたりで、バックミラーに急に白いものが浮かんだんです。—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))
『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。