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行き倒れた熊太郎の安駄送りの書

所在地福島県郡山市田村町金屋
年代天保8年(1837)5月14日
登場横田領堀込村藤衛門の甥、熊太郎、26、遠藤弥兵衛、金屋村庄屋・送り書の差出人
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

守山領内には三春街道が通り、奥州街道とも接していたため、領内を通る旅人が病に倒れることがあった。こうした病人は医師が治療し、必要なら養生させたうえで、安駄と呼ばれる庶民用の粗末な駕籠に乗せて村から村へ継ぎ送られた。天保八年五月十四日、横田領堀込村の藤衛門の甥・熊太郎、二十六歳が、金屋村内を通りかかって病に倒れ、歩行できなくなった。金屋村庄屋の遠藤弥兵衛は送り書を認め、茶縞袷、帯、木綿脚絆など所持品を残らず書き上げ、御公儀の触れの趣により宿々村々で順よく継ぎ送ってほしいと依頼している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・昭和中期(推定))

本書は江戸時代の陸奥奥州守山藩領における『御用留帳』を史料とした、近世農村の医療事情と心霊現象の研究である。狐憑きや物付きなどの精神疾患が、祈禱や指籠入れ(座敷牢)によって治療された実例を14件詳述する。天明・天保の飢饉や流行疫病(疱瘡、麻疹、コレラ等)への対応と並行して、乱心者の社会的処遇、責任能力の鑑別問題、欠落(逃亡)との区別が論じられている。

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守山領行倒れ病人

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