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小川村の物置で死んだ諸国修行の僧祐善

所在地福島県郡山市田村町小川
年代文政11年(1828)
登場秋田扇田村出身の諸国修行の僧祐善、80
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

文政十一年、秋田の扇田村から出た諸国修行の僧祐善が、八十の高齢で守山領小川村にさしかかり、急病を発した。日も暮れたので一夜の宿を乞い、村の者は薬を飲ませて送り出したが、祐善は立ち返り、物置に取り臥せっていた。身寄りの数人が代わる代わる看病し、赤沼から医者を呼んで手を尽くしたが、その甲斐なく死去した。白河領松本村に住む甥へ連絡が取られ、甥たちの希望によって一札を取ったうえで当地に埋葬されたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・1985年(昭和60年))

『疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情』は、精神科医の昼田源四郎が昭和六十年に著した、江戸時代の村の医療を描く本である。奥州守山領(現・福島県郡山市の一部)の『御用留帳』を主な史料に、村人の暮らし、医師と医道修行、疫病と祈禱、湯治、乱心と狐憑き、受刑者の治療、行倒れの継ぎ送り、間引きと養育手当などを、書き下した原文を引いて跡づける。序と凡例、全八章、あとがき、注、索引からなり、発行所はみすず書房である。

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