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蒲倉村で宿を断られ行き倒れた旅の男

所在地福島県郡山市蒲倉
年代宝暦10年(1760)
登場身元不明の旅の男、54〜55
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

宝暦十年、五十四、五とみえる旅の男が守山領蒲倉村を訪れ、宿を貸してほしいと頼んだが断られた。翌日、その男が道に倒れて死んでいるのが見つかった。村役人が出て検視をおこなったものの、在所も名も分からない。どこからも沙汰がなかったため、村では立札を立ててそのまま蒲倉村に埋葬した。在所の知れぬ行き倒れ人については、様子を書き付けた札を立てて土葬せよという触れが出ており、その定めどおりの扱いであった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・昭和中期(推定))

本書は江戸時代の陸奥奥州守山藩領における『御用留帳』を史料とした、近世農村の医療事情と心霊現象の研究である。狐憑きや物付きなどの精神疾患が、祈禱や指籠入れ(座敷牢)によって治療された実例を14件詳述する。天明・天保の飢饉や流行疫病(疱瘡、麻疹、コレラ等)への対応と並行して、乱心者の社会的処遇、責任能力の鑑別問題、欠落(逃亡)との区別が論じられている。

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