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悪疾の女房に下された御救い籾

所在地福島県郡山市
年代天保12年(1841)
登場江戸奉公人喜久太の女房、喜久太、渡辺八之丞、渡辺恵三郎、江戸奉公人・病人の夫、飯料を合力した者
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

守山領では、鰥寡孤独など艱難の者への「御救い」が制度として確立していた。病気の者には藩から金が貸し付けられ、あるいは御救籾が与えられたが、まず親類五人組が病者を扶助する義務を負っていた。天保十二年の申渡によれば、三城目村の江戸奉公人喜久太の女房は数年来悪疾を患い、近ごろは手足も甚だ不自由になっていた。近縁の者たちが厄介し、飯料などは村方から志として合力して取り続けさせたが、それでも不足なので言田、渡辺八之丞、渡辺恵三郎がさらに合力したと村役人が申し出たため、御仁恵をもって籾二俵が下し置かれた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・1985年(昭和60年))

『疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情』は、精神科医の昼田源四郎が昭和六十年に著した、江戸時代の村の医療を描く本である。奥州守山領(現・福島県郡山市の一部)の『御用留帳』を主な史料に、村人の暮らし、医師と医道修行、疫病と祈禱、湯治、乱心と狐憑き、受刑者の治療、行倒れの継ぎ送り、間引きと養育手当などを、書き下した原文を引いて跡づける。序と凡例、全八章、あとがき、注、索引からなり、発行所はみすず書房である。

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