髪ののびる人形に憑いた七歳の霊
どんな伝承か
持ち込まれた人形は、以前より髪が肩まで伸びていた。番組の収録に出すと、リハーサル中にそのスタジオだけが停電してセットが倒れ、本番では背後の黒幕が落ちて人形ががくりと動いた。放送後、関係者に事故が続く。別の局が同じ企画を組むと、人形を彫ったはずの仏師は作った覚えがないと言い張り、取材の最中にディレクターの妻が原因不明の病で顔を腫らし、カメラは次々に故障した。布に包んだまま霊視した霊媒師は、赤坂の料亭にいた七歳の少女の霊がもっとも強いと告げ、空襲で右手と右足を失っていると言い当てた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私は幽霊を見た(東雅夫(編者)・昭和中期~後期(推定1970年代~1980年代))
私は幽霊を見た=怖い怪異体験(東雅夫編)/人魂・鬼火・狐火/機関車・電車の怪/各地の幽霊目撃談/不気味な怪音と怪異