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姑を連れ去ろうとした亡き舅

所在地神奈川県藤沢市亀井野
年代昭和五十三年
登場中島信子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和五十三年十月、神奈川県藤沢市亀井野の報告者の舅が亡くなり、葬式を終えた後のことである。二段ベッドの上段で眠っていた報告者のもとへ、死んだ舅と、一人残された姑がやってきた。舅は、信ちゃんはよく眠っている、今のうちにお前もおいでと言って姑を天国へ連れて行こうとし、姑も喜んでついて行きかけた。報告者はとっさに起き上がり、おばあちゃんは行ってはだめと叫んだ。夢ではなく、二人の姿を実際にそばで見ていたという。姑はそのとき気が遠くなり、夫の後を追おうと思ったが、嫁の声で戻ってきたと話し、今は幸せに暮らしている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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