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二階を歩く下駄の音と訃報

所在地北海道札幌市中央区
年代昭和五十二年
登場井上ゆかり、二郎、父の死を電話で知らせた次男
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和五十二年五月二十六日のことである。次男二郎の婚約者ゆかりは、祖母と母とで夕暮れどきにテレビを見ていた。すると二階で誰かがコト、コトと歩く音がする。皆は出かけたはずだと母は言うが、ゆかりには下駄でも履いて歩くような音が聞こえる。以前に泥棒に入られたことがあるので、女三人が棒を持って二階へ上がったが誰もいない。階下へ下りるとまた同じ音がした。一一〇番しようと電話に寄ったとたんに呼び出し音が鳴り、受話器を取ると「オヤジが今、目を落としたの」という二郎からの死の知らせだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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