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善光寺の山門に現れた縊死の女

所在地長野県長野市(善光寺)
年代昭和三年
登場てつ、源兵衛、鉄蔵、体験者(死者)、目撃者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

今から五十年ほど前、南設楽郡の村でてつという二十幾つの女が、盗みの疑いをかけられ親類から離縁を言い渡されるらしいと立ち聞きし、旧暦四月末頃に家の梁で首を縊って死んだ。ちょうどそのころ信濃の善光寺に参詣していた村の源兵衛と鉄蔵が、朝の御籠りを終えて山門を出ると、白い手拭いに結城縞の着物を着たてつが群衆の中をうつむき加減にすれ違っていくのを見た。三河に帰ってから、二人はその日の朝にてつが死んだことを知って驚いたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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