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日の出祭の朝に枕元へ来た祖母

所在地東京都青梅市
年代昭和十四年
登場田代幸子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和十四年頃、小学四年生だった話者の家では、祖父の連れ合いの祖母が正月に脳溢血で亡くなった。五十五歳ほどであったという。当時は三月に御岳山で日の出祭があり、祖父は毎年三月八日の早朝に出かけていた。祖母の亡くなった年も、祖父は暗いうちに起きて出かけ、送り出した母と話者はもう一度寝てしまった。うとうとしていると簞笥を開け閉めする音がし、何かがひゅっと入ってきて、枕元で話者の名を呼んだ。見ると束髪のひっつめ髷を結った祖母が立ち、髪をかき上げて髷をまるめる癖の仕草をしていた。母は、祖父の支度を心配して帰ってきたのだろうと語ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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