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身投げの浦へ走らされた人夫

所在地鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦田尻(田尻の浦)
年代現代
登場採録者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

鹿児島県熊毛郡屋久島の田尻の浦で、桟橋工事中に女が身を投げて死んだ。まもなく人夫の一人が発狂してうわごとを言うようになり、祈禱も効かなかったが、一週間後に裸足で田尻へ走り出し、女の死んだ場所で倒れて正気に戻った。以後この土地では女の姿が見られたり、光もない火が燃えているのが見えたりして、人々に恐れられるようになったという。宮本常一「屋久島民俗誌」に記された話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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