戦後に生まれた心霊科学の協会
どんな伝承か
財団法人日本心霊科学協会の由来を記した事典の項目。明治維新とハイズヴィル事件はわずか二十年しか隔たっておらず、富国強兵の日本が欧米から科学技術を輸入するのに随伴して、新スピリチュアリズムと心霊研究の情報も流れ込んだ。代表的な担い手は高橋五郎、福来友吉、浅野和三郎の三人である。敗戦の翌年、一九四六年十二月一日に協会は東京で生まれ、二か月後に機関誌『心霊研究』を創刊した。設立を推し進めたのは吉田正一弁護士で、一九四九年の法人格取得も主に同氏の尽力によるという。
原典より
〔前提〕 日本の近代化を急速に進めるための政変であった明治維新(明治元年=一八六八)と、新スピリチュアリズム勃興の端初となったハイズヴィル事件(一八四八)との年代の差は、わずかに二十年である。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。