長尾夫人・今村共同実験
どんな伝承か
明治四十三年十一月十二日、福来友吉博士は今村新吉博士らと共に長尾氏方を訪れ、透視実験を行った。黒檀の小箱に「水天吉」「三吾木」「赤十字」の三字を順に封じ、夫人に触れさせずに透視させたところ、六分前後の精神統一の末、三回とも完全に的中させたという。長尾夫人の透視能力の確かさを裏付ける、代表的な実験記録である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。