振袖火事を招いた本妙寺の振袖
どんな伝承か
著者は、因縁のついた品の例として明暦の振袖火事を挙げ、作り話ではないと信じていると書く。明暦三年正月十八日、本郷丸山の日蓮宗本妙寺から出た火は、狂ったような風にあおられて四方へ燃え広がった。本妙寺では、三人の娘が次々に執着して死んでいった紫ちりめんの振袖を焼いて供養していた。ところが火のついた振袖が一陣の風に舞い上がって本堂の屋根に飛び移り、見る間に大火になったと伝えられ、この火事が振袖火事と呼ばれているという。
原典より
火のついた振袖は一陣の風に舞い上がり、本堂の屋根にとび、「アレヨアレヨ」と見るまに大火となったといわれています。—— 心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・1966年(昭和41年))
『心霊の開発 ― 神のしくみ』は、千葉で浄霊真手道場を開いた霊能者の福田倉子が、自らの霊的体験をまとめた本であり、昭和四十一年一月付の跋文を付す。気合術や法華行者・身延山の上人のもとでの修行、千鳥会の降霊会、霊媒として死霊や生霊、動物霊に向き合った事例、真手による浄霊と天福地蔵尊の由来などを記す。第一部「心霊へのみち」から第五部「神のしぐみと使命」までの五部に分け、あとがきと坂田武俊の跋文を置く。