川の向こうで手招きする天使たち
どんな伝承か
天童市の角沢昭子は七年前、強度の心身衰弱で重態となり、薄れゆく意識の中で子供たちに別れを告げた。三人の名を順に呼び、もう二度と会えない、力を合わせて生きていくのよと頭の中で叫ぶと、体の力が抜け、グワングワンという大音響が聞こえてきた。その音とともに体が旋回しながら奈落の底へ、渦潮に巻きこまれるように落ちていった。気がつくと、ものすごく広い草原の中に一人で立っていた。目の前に幅の広い川があり、向こう岸には大勢の天使がやわらかな手でおいでおいでをしている。その顔は家のテレビの上に飾ったキューピーと同じ顔で、自然と笑顔になった。だが川幅は広く橋もなく、焦るばかりのうちに我に返った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。