座したまま不浄を見抜く神通力
どんな伝承か
小竹繁井の直話である。年恵の神通力にはいつも驚かされた。部屋の内に座ったままで何でも判るのである。親戚に不幸があるにもかかわらず神様に参詣する者がいると、すぐにそれを指摘して追い返した。経水のある婦人なども即座に咎められた。そのほか何もかも見通しのようであったという。年恵はまた、井岡の観音様にも繁井を伴って参詣したことがある。その時もやはり繁井たちを堂の前面に待たせて置き、自分一人で内部に入り、何やら賑やかそうな話し声だけが聞こえた。出て来てから年恵は、神様がお喜びだったと話したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)