戦争と大暴風雨を告げた御神示
どんな伝承か
出口直の手記によれば、八木に居た明治二十六年の五月頃、来春四月から唐(清国)と日本との戦争があるとの御神示があった。こんな時節に戦争などあるはずがないと皆は言っていたが、違いなく戦争となり、明治二十七、八年は大戦争であった。明治二十九年の大災も神から聞いていたので、福知山の青木に「今年は大暴風雨がありますげな」と明治二十九年の春に告げておいたところ、えらい大暴れがあったという。また明治二十五年には綾部近所が都になると、十三日ものあいだ食物も食べずに叫めき、昼夜世界の事を言うていたと記している。
原典より
来春四月から唐(清国)と日本との戦争が在ると御神示ありて、コンな時節に戦争と日ふ様な事は無いと、皆が申して居りたなれど、違いなく戦争、明治二十七八年は大戦争、…—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))
『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。