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土井ヶ浜遺跡の母子合葬と切られた足首

所在地山口県下関市豊北町(土井ヶ浜遺跡)
年代弥生時代
登場—
出典村の奇譚 ― 里の遺風

どんな伝承か

山口県下関市豊北町の土井ヶ浜遺跡は、響灘に面した海岸近くにある弥生時代の集団墓地で、これまでに三百体あまりの人骨が見つかっている。そのうちの一組は、女性と妊娠八か月ほどの胎児を一緒に葬ったもので、胎児の骨は女性の両膝のあいだに置かれていた。出産を目前にして、あるいはお産の最中に母子ともに亡くなったらしい。しかも母親の足首から先は左右とも切り落とされていた。著者は、成仏できずに化けて出るのを恐れた信仰にもとづく処置だった可能性が高いとみている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年))

『村の奇譚 ― 里の遺風』は、民俗研究者の筒井功が平成三十年に著した民俗探訪記である。修験の里の石室、石風呂と焼き石湯、山中の贋金づくり、箕作りの集団や天幕部落、岩窟に暮らした非定住民、猿と猟師、氷室と風穴、産屋、墓制、安倍晴明の墓、狐憑きと犬神など、各地の村に残る習俗と伝承を、聞き取りと文献の両面からたどる。全十三章で、昭和三十年前後の高知市での見聞から説き起こし、「おわりに」では別の出版社で刊行が見送られた経緯を記す。

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