一灯園の幼児で試した掌のおたふく風邪治療
どんな伝承か
京都・山科の鈴木五郎老は、一灯園を開いた西田天香に心酔しており、一灯園で江口俊博校長のてのひら療法の講演を聞いたときは半信半疑だった。しかし昭和六年、西田天香に随行した上海で肋膜炎から腹膜炎を併発した際、夫人に掌を当ててもらって全快し、熱心な信奉者になった。京都に帰ると、一灯園にいた四十人ほどの幼児の間でおたふく風邪が流行し、全員がかかった。鈴木さんは良い機会だと考えて掌を当てる療法を試したところ、施した子はすぐに治り、施さなかった子はこじれてなかなか治らなかった。この結果で自信を深め、以来四十年以上この療法を勧め続けているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。