亡き芸者と戯れる質屋の若旦那
どんな伝承か
著者は、亡き妻と毎晩同衾するという川崎の話を聞いて、自分も戦争の最中に同様の事実を見たと語る。浅草の有名な質屋の若旦那が芸者を情人にしていたが、その女が死んでからのち、毎日すずしの蚊帳を吊って、昼でも夜でもおかまいなしにその中で亡き女と戯れていた。とても情熱的で、いくら脅してもやめようとしない。同席した小野博士は、体が衰弱しないかとかえって心配だと言い、婆やが後で洗濯に往生していると語った。著者は、こういうインテリはなお困る、こうなると催眠療法しかないが暗示がかからないと述べる。質屋の若旦那はとうとう半年で参ってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊界五十年(長田幹彦・昭和中期~後期(推定1960年代~1970年代))
霊媒実験と透視(霊界五十年)/放送局・邸宅の幽霊/自殺者の霊と幽霊屋敷/作家長田幹彦の心霊体験/明治〜昭和の心霊交遊