埋め立てられた濠への時間旅行
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どんな伝承か
十五年ほど前、東京から盛岡に戻った著者は、書店で本を買って町を歩き、公園の石垣に沿って進むうちに子供の頃の記憶を思い出した。かつて公園の側には深い濠があり、学校の行き帰りに脇を通ったものである。濠は埋め立てられていたはずだが、記憶を頼りに歩くといきなり濠が現れ、三十年近く昔のままの家並みが続いていた。前から来た二人の坊主頭の子供が読んでいたのは『鉄人28号』だった。一年後、小学生時代の友人と訪ね直すと濠はすべて埋め立てられており、あの雑誌が今も連載されているはずがないと気づいて、一瞬過去に旅行したのではないかと寒気に襲われた。
原典より
ジャック・フィニィという作家がいる。—— 黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代)
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