列車から落ちた友の霊と弟
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どんな伝承か
F君は仙台の自動車会社の面接に合格し、一刻も早く家族に報告したくて夜行寝台に飛び乗った。座席が混んでいたためデッキに立ち、喘息の発作が起きたのか新鮮な空気を吸おうと扉を開けたところを揺れに襲われ、列車から放り出されて線路脇のコンクリート製の里程標に顔面から激突して即死した。三年後、著者は東京で暮らし、弟は仙台の予備校に通っていた。東京の大学を受けに来た弟は骸骨のように痩せこけていたが、にこにこと「俺にはFが応援してくれてるんだから」と言い、夜中にカーテンを開けたらFの死んだ場所と手向けの花がすうっと目に入ってきたと語った。
原典より
F君の葬式に私はでなかったが、弟の話によると本当に可哀相な状況だったらしい。—— 黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代)
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