早池峰山頂の写真に写った物体
どんな伝承か
著者は早池峰山の道に詳しい友人も誘い、総勢五人で登った。体力がなく、子供でも二時間で登れる頂上に六時間かけて達し、失敗を恐れて別々のカメラで何枚も記念写真を撮ってもらった。下山して一週間が過ぎた頃、同行者から百枚以上の写真が届き、「山頂での皆の記念写真の左上方に注目してください」という手紙が添えられていた。見ると銀色に輝く豆粒のようなものが写っている。担当編集者の撮った写真にも同じものがあり、撮影時刻には一分ほどのずれがあった。石でも鳥でもありえず、ルーペで見るとラグビーボールのような形で、鑑定の返事は九九パーセント以上の確率でUFOに違いないというものだった。
原典より
せっかく行くと決めたのなら大勢の方がいい。—— 黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・1996年(平成8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・1996年(平成8年))
『黄昏綺譚』は、高橋克彦が連載をまとめ、一九九六年七月付のあとがきを付したエッセイ集で、吉田光彦の挿絵と組んだ画文集である。著者が体験し見聞きした分身や生霊、寺での怪異、前世、UFOなどの不思議と、史料や神話に残る怪異、宮澤賢治をゴッホの生まれ変わりとみる考えを語る。「この世に幽霊はいる」「不思議な話が史料や神話に」「宮澤賢治はゴッホの生まれ変わり!!!」の三部に分かれ、巻末にあとがきと丸尾末広の解説「黄昏るペン」を収める。