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戦災孤児施設の跡地に響く子供の声

所在地岩手県久慈市(アレン短大)
年代約十五、六年前
登場高橋克彦、著者と学生たち、体験者・当時の講師
出典黄昏綺譚

どんな伝承か

まだ物書きになる前、高橋克彦は久慈市のアレン短大で日本文学と文章の講座を受け持っていた。ある日、二階の教室で学生に作文を書かせていると、窓の外の駐車場から子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきた。曇りガラスを開けても人影はなく、声はぴたりとやむ。学生に尋ねると、誰ひとり何も聞いていないと言い、運動会もしていないと答えた。花火の音や声援まで届いていたのは彼だけだった。事務局に話すと、戦時中この場所には親兄弟を亡くした幼い子を預かる施設があり、ときおり子供の霊が出ると聞かされた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・1996年(平成8年))

『黄昏綺譚』は、高橋克彦が連載をまとめ、一九九六年七月付のあとがきを付したエッセイ集で、吉田光彦の挿絵と組んだ画文集である。著者が体験し見聞きした分身や生霊、寺での怪異、前世、UFOなどの不思議と、史料や神話に残る怪異、宮澤賢治をゴッホの生まれ変わりとみる考えを語る。「この世に幽霊はいる」「不思議な話が史料や神話に」「宮澤賢治はゴッホの生まれ変わり!!!」の三部に分かれ、巻末にあとがきと丸尾末広の解説「黄昏るペン」を収める。

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